脂肪肝

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脂肪肝脂肪肝とは、中性脂肪が肝臓に溜まっている病気です。「肝臓の病気=飲み過ぎ」というイメージが強いですが、必ずしもアルコールが原因になるわけではありません。
近年、脂肪肝の患者様が増加傾向にあります。メタボリックシンドロームと合併して起きることが多く、動脈硬化の原因となり、糖尿病を合併する人も少なくありません。
肝硬変、肝がんへと進行することもありますので、早期の発見・治療が重要です。
血液検査に加え、負担の少ない超音波検査での診断が可能です。

脂肪肝の症状は?自覚症状がない?

“沈黙の臓器”と呼ばれる通り、病気が進行しない限り自覚症状が現れません。
これは言い換えると、「症状がある=かなり進行している可能性が高い」ということですので、気づいたときにはすぐにご相談ください。
脂肪肝は悪化すると血流が悪くなり、酸素や栄養素を全身に届ける働きが不十分になるため、以下のような症状が現れるようになります。

  • 全身の倦怠感
  • お腹の膨満感
  • 足がむくむ
  • 食欲低下
  • 疲れやすい
  • 肩がこる
  • 頭がぼーっとする

肝臓の数値を見るときの目安

脂肪肝は、肝臓に脂肪が蓄積し、肝細胞の30%以上が脂肪化している状態を指します。
肝機能を表す数値(AST/ALT、GTP)は、健康診断や血液検査より得ることができますので、ご自身の肝機能の状態をチェックするようにしましょう。

基準値 要注意 要受診
ALT(GPT) ~30U/L 31U/L~ 51U/L~
AST(GOT) ~30U/L 31U/L~ 51U/L~
γ-GTP ~50U/L 男性:51U/L~ 女性:31U/L~ 101U/L~

脂肪肝が進行すると…

脂肪肝が進行すると…

脂肪肝を放置してそれまで通りの生活を続けていると、肝細胞の破壊や炎症によって「肝硬変」に、そして一部は「肝がん」へと進展する場合があります。
いずれも、生活の質を著しく低下させ、ときには命にかかわる事態を招く病気です。
また、狭心症や心筋梗塞といった心疾患との合併症を引き起こす確率が高いため、直ちに改善が必要となります。

※非アルコール性脂肪肝は進行しないと言われていましたが、近年の調査によってアルコール性脂肪肝と同様に、肝硬変、肝がんへと進展するケースがあることが分かっています。

脂肪肝の種類と原因

脂肪肝は大きく2つの種類に分類され、「飲みすぎ」によるものを『アルコール性脂肪肝』、「アルコール以外のもの(食べ過ぎ、運動不足等)」によるものを『非アルコール性脂肪肝(NAFLD)』とします。
そして『非アルコール性脂肪肝(NAFLD)』のなかでも「非アルコール性脂肪肝炎」「単純性脂肪肝」の2種類に細分化されます。

肝臓の病気の原因はアルコールと直結すると考えられがちですが、実は日本人の脂肪肝患者で一番多い原因は「食べ過ぎ」とされています。

アルコール性脂肪肝 進行する

アルコールを解毒・代謝する際に、肝臓に中性脂肪が蓄積します。
肝臓の炎症が進むと、肝硬変や肝がんに進行します。

<原因>アルコール、お酒の飲み過ぎ

非アルコール性脂肪肝

アルコールとは関係なく発症するため、すべての人に起こり得ます。

<原因>アルコール以外(肥満、メタボリックシンドローム、運動不足、栄養過多など)

非アルコール性脂肪肝炎(NASH) 進行する
肝臓の炎症が進むと、肝硬変や肝がんに進行します。

単純性脂肪肝(NAFL) 進行しないが注意が必要
肝臓の脂肪が蓄積されている=血中の脂質も増加していると考えられ、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。

脂肪肝のうち、「アルコール性脂肪肝」「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」は肝硬変や肝細胞癌に進行する可能性があります。
一方で単純性脂肪肝は脂肪肝から進行しませんが、放置すると動脈硬化によって心疾患を患う恐れがあります。
いずれにせよ命にかかわる疾患に進行する可能性があるため、ちょっとした症状が現れたときや、健康診断の数値が芳しくないときは病院を受診するようにしましょう。

当院で行う脂肪肝の検査・治療方法

島田医院で行っている脂肪肝の検査・治療法をご紹介します。

検査

超音波(エコー)検査

超音波検査によって、肝臓の脂肪の沈着の程度を観察し、診断します。
被ばくもなく、ご負担の少ない検査です。

治療方法は生活習慣の見直し・改善!

脂肪肝の治療は、生活習慣の見直し・改善が基本となります。
食事、運動の両方からアプローチすることが大切です。肥満の方は、無理のない減量にも取り組みましょう。

食事

食事食事面においては、バランスのよい食事と禁酒が重要です。
以下のポイント3点を押さえて食事をするように心がけてみてください。
アルコール性脂肪肝の場合は禁酒が必須となります。ただし禁酒がストレスとなる場合には、医師と相談し、休肝日を設けるなど適度に楽しむようにしましょう。

① 野菜・海藻・食物繊維を積極的に摂りましょう

肝臓で栄養分を代謝するのに、ビタミンやミネラルが使われるので積極的に摂取することを心がけてみてください。
また、食事の最初に野菜や食物繊維をとることで、満腹感によって食べ過ぎを防止できます。食物繊維は糖質の吸収を穏やかにしてくれる働きもあるので、酢の物やお浸しや和え物にして食べるようにしましょう。

② たんぱく質は適量を摂取しましょう

たんぱく質は肝臓の再生や脂肪の放出を促しますが、過剰に摂取すると腎臓に負担がかかったり、病状を悪化させたりする場合があります。
肉だけに偏らず、魚や大豆製品(豆腐、納豆など)からもたんぱく質を摂取するようにしましょう。

③ 糖質・脂質は控えめにしましょう

糖質と脂質は、過剰摂取すると中性脂肪として肝臓に蓄えられます。
肝臓を守るためにもバター、お菓子やジュース、揚げ物、脂身の多い肉などは控えるようにしましょう。
お菓子を食べたいときには果物に置き換えることも有効ですが、果物も食べ過ぎには注意しましょう。

運動

ダイエットという意味でも、有酸素運動が有効です。
ウォーキングや軽いジョギング、水泳、サイクリングなどがおすすめです。またこういった運動は、毎日でなく週に2~3回からでも結構ですので、できるだけ長く続けられるようにしましょう。
いきなり運動を始めるのが億劫な方やストレスとなる方は、早歩きをする、大股で歩く、階段を使うなど、日常生活の活動量を増やすことを意識してみましょう。