- 当院で行っている健康診断・検診
- 当院の健康診断・雇用時健康診断の特徴
- 健康診断・雇用時健康診断の内容と費用
- 当院で可能な公的な事業での健康診断
- 健康診断の流れ
- 健康診断を受診する時の注意点
- 健康診断で異常を指摘された方へ
当院で行っている健康診断・検診
- 雇い入れ時健診・一般健診
- 特定健診(特定健康診査)
- 生活保護世帯者健康診査
- 奈良市胃がんリスク検診
- 奈良市胃がん内視鏡検診
- 奈良市大腸がん検診
- 奈良市肝炎ウイルス検診
当院の健康診断の特徴
リーズナブルな料金設定
1人でも多くの方に気軽に検査を受けていただくため、料金はできる限りお安くしました。
丁寧に検査を行って参りますので、どうぞ安心してご利用ください。
検査結果に基づいたアドバイス
「受けっぱなし」の検査では、「病気の早期発見・予防」という健康診断本来の目的が失われてしまいます。
検査結果に基づき、生活習慣指導を中心としたアドバイスを行います。
もちろん、治療や再検査・精密検査が必要なときは、そのご案内をします。
当日受診も可能
予定が急になくなった場合など、当日にご予約いただき、そのまま健康診断を受けていただくことも可能です。
※枠が空いている場合に限られます。ご来院の前にお電話でご確認いただきますよう、お願いします。
※結果のお渡しは1週間前後かかります。余裕を持ってご予約ください。
健康診断の内容と費用
雇い入れ時健診・一般健診
労働安全衛生規則第43・44・45条に基づく「雇入時健診」と「定期健診」を指します。
「雇入時健診」は企業様が、新たに雇い入れる従業員に対して行うことを義務付けられている健康診断です。
この場合の従業員とは、1年以上の勤務を予定している正職員の方か、週の労働時間が正職員の4分の3以上あるパートの方を指します。
「定期健診」は企業様が、従業員に対して年に1回以上行うことを義務付けられている健康診断です。
この場合の従業員とは、1年以上の勤務を予定している正職員の方か、週の労働時間が正職員の4分の3以上あるパートの方を指します。
雇い入れ時健診 | 定期健康診断 | ||||
---|---|---|---|---|---|
【A】身長・体重・BMI・腹囲測定・血圧測定・視力検査・聴力検査 | ● | ● | ● | ● | ● |
【B】胸部X-P | ● | (BorCorDの 1種) |
(BorCorDの 1種+E) |
(BorCorDの 2種) |
● |
【C】心電図検査 | ● | ● | |||
【D】血液検査 (血算・AST・ALT・γ-GTP・HDL・LDL・TG・血糖・HbA1c) |
● | ● | |||
【E】尿検査 | ● | ー | ● | ● | ● |
料金(税込) | 8,800円 | 6,600円 | 7,000円 | 7,700円 | 8,800円 |
オプション
HBs抗原(定性) | 880円 |
---|---|
HCV抗体(定性) | 1,080円 |
PRP(定性) TPHA(定性) |
470円 |
HbA1c | 490円 |
AFP | 1,040円 |
CEA | 1,020円 |
CA19-9 | 1,240円 |
CA125 | 1,440円 |
PSA | 1,270円 |
喀痰検査(抗酸菌) | 500円 |
胸部X線画像 CD-R代 | 550円 |
判断料は何項目でも1,000円頂戴しております。
当院で可能な公的な事業での健康診断
特定健診
糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病の発症・重症化を予防することを目的に、メタボリックシンドロームに着目して行う健康診査です。
対象は40歳以上の、奈良市国民健康保険に加入している方です。
※国民健康保険以外にご加入されている方は、ご加入先にお問合せください。
費用
- 国民健康保険加入者40歳~74歳・・・無料
- 社会保険加入者 40歳~74歳・・・受診券にて金額確認させて頂きます。
- 75歳以上・・・・無料~500円
検査内容
- 問診(22項目)
- 身体測定(身長、体重、腹囲、BMI)
- 理学的検査(視診、聴打診、腹部触診)
- 血圧測定
- 検尿(血糖・尿蛋白)
- 血液検査
- 貧血検査
- 心電図検査
生活保護世帯者健康診査
- 必要なもの
受診票 - 期日
7月1日~翌年2月末日 - 料金
無料~1000円
奈良市胃がんリスク検診
胃がんリスク検診(ABC検診)は、血液検査で、胃がんの危険因子であるヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無と、胃の萎縮度を調べる検診です。
- 対象
令和6年3月31日時点で、40~70歳の胃がんリスク検診を受けたことがない人
※40~49歳の方、51~69歳の奇数年齢の方は受診票(けんしんパスポート)が送付されます
50歳~70歳の偶数年齢の方は胃がん内視鏡検診に替えて、胃がんリスク検診を受診できます。 - 必要なもの
受診票 - 受診期間
令和5年7月1日~令和6年2月末日 - 料金
無料
奈良市胃がん内視鏡検診
問診、胃内視鏡検査(鎮痛薬、鎮静薬は使用しません。)
- 対象
令和6年3月31日現在で、50~70歳の偶数年齢の人
下記のいずれかに該当する方は、検診の対象外となります。
・妊娠している、または妊娠の疑いがある。
・消化性潰瘍などの胃疾患で受療中(ピロリ菌除菌中を含む)である。
・胃全摘術後等、医師の管理が優先される。咽頭、鼻腔などに重篤な疾患があり、内視鏡の挿入ができない。
・呼吸不全のある。
・急性心筋梗塞や重篤な不整脈などの心疾患のある。
・抗血栓薬、抗凝固薬を服用している。
・明らかな出血傾向またはその疑いのある。
・収縮期血圧が極めて高い。
・全身状態が悪く、胃内視鏡検査に耐えられないと判断される。
・胃内視鏡検診に関する説明の後、検査の実施に同意が得られない。 - 必要なもの
受診票 - 受診期間
令和5年7月から令和6年2月末日まで - 料金
4,000円
生活保護世帯・市区町村民税非課税世帯(世帯員全員が非課税):無料
奈良市大腸がん検診
自宅で便をとり、提出する簡単な検査(便潜血検査)です。
- 対象
令和6年3月31日現在で、40歳以上の人(昭和59年3月31日以前に生まれた方) - 必要なもの
受診票 - 受診期間
令和5年7月1日から令和6年2月末日まで - 料金
無料
生活保護世帯・市区町村民税非課税世帯(世帯員全員が非課税):無料
奈良市肝炎ウイルス検査(B型・C型肝炎ウイルス検査)
- 対象
肝炎ウイルスに感染の可能性がある人
(前回の肝炎ウイルス検診(B型・C型肝炎ウイルス検査)後に感染の不安のある人でも可。)
- 必要なもの
肝炎ウイルス検診票 - 期日
随時、ご相談下さい。 - 料金
無料
健康診断の流れ
基本的な健康診断の流れをご説明します。
1ご予約
2検査前日
夕食は、21時までに軽めのものを摂ってください。
また夕食では、アルコールをお控えください。
その他は、普段通り過ごしていただいて結構です。ただし、体調を整えるためにも早めに就寝しましょう。
3検査当日
日中に健康診断をご予約されている場合は、朝から絶食です。
夕方以降に健康診断をご予約されている場合は、検査前の6時間を絶食としてください。また最後の食事は、軽いものを摂ってください。
どちらの場合も、水、お茶は、検査前まで適度に摂ってくださって結構です。
4検査の受診
ご予約されたお時間に当院までお越しください。
準備が整い次第、各検査を行っていきます。
5検査終了・結果のご説明
検査が終われば、ご帰宅いただけます。
後日、検査結果のお渡し、説明を行います。治療、再検査・精密検査が必要な場合にはそのご案内をいたします。またそれらが必要ない場合も、検査結果を踏まえた生活習慣指導を行います。
※ご希望の方には、検査結果を郵送することも可能です。(郵送代は別途かかります)
健康診断を受診する時の注意点
- 企業様の指定用紙等がある場合には、健康診断当日にお持ちいただき、受付に提出してください。
- 妊娠中、妊娠している可能性がある場合には、事前にお伝えください。レントゲン検査を省略する必要があります。
- お薬を服用されている方は、普段通り服用してください。
- 着脱しやすい服装でお越しくださいますようお願いします。
- 検査時、ネックレス等アクセサリーは外していただきます。紛失を防ぐためにも、外してお越しいただくことをおすすめします。
- 尿検査がございますので、検査前の排尿はできる限りお控えください。
- 眼鏡、コンタクトレンズを使用している方は、ご装用またはご持参ください。裸眼視力の検査が必要な方は、眼鏡ケース・保存液をお持ちください。
健康診断で異常を指摘された方へ
健康診断の判定によっては、再検査や精密検査、治療が必要になることがあります。 「受けっぱなし」にせず、必ず指示に従った対応をしましょう。
診断結果の目安
判定には、「異常なし」「要経過観察・要再検査」「要精密検査」「要治療」などがあります。
「異常なし」
数値などが正常の範囲内であったことを意味します。
引き続き、健康の維持に努めましょう。
「要経過観察・要再検査」
正常の範囲内ではないものの、数カ月後または1年後に再検査を受けてくださいということを意味します。
医師による生活習慣指導を活かし、次回の健康診断では「異常なし」を目指しましょう。
「要精密検査」
さらに精密な検査が必要であるということを意味します。ただ、過度に心配しないでください。病気があるのかないのか、健康診断では正確に判断できなかったということです。
精密検査が受けられる医療機関をご紹介します。
「要治療」
この時点で治療が必要な異常な値が見つかったことを意味します。
当院または他医療機関での治療が必要です。
メタボリックシンドローム
男性で85センチ以上、女性で90センチ以上の腹囲があり、高血圧、脂質異常症、糖尿病の合併がある状態です。
動脈硬化が進みやすい状態ですので、心筋梗塞や脳卒中といった命にかかわる病気のリスクも高くなります。
血圧
血圧が高い状態が続くと、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
生活習慣の改善、また場合によっては薬物療法が必要になります。
コレステロール値
悪玉LDLコレステロールや中性脂肪は、動脈硬化を進行させます。一方で善玉HDLコレステロールは、動脈硬化を防いでくれます。
数値の指摘を受けた場合には、生活習慣の改善、また場合によっては薬物療法が必要になります。
尿酸値
血中の尿酸が増えると、関節内で結晶ができ、激しい痛みを伴う「痛風発作」を起こします。腎不全の原因にもなるため、生活習慣の改善が必要です。アルコール全般を控えること、適度な運動、十分な水分の摂取が大切です。
尿検査
血尿の有無、血糖、蛋白の量などを調べます。尿検査で異常を指摘された場合、超音波検査などで治療の必要性の有無を判断する必要があります。
肝機能障害
飲み過ぎ、肥満に伴う脂肪肝、B型・C型肝炎などが疑われるため、その診断のための検査が必要になります。
脂肪肝であれば生活習慣の改善、減量などの治療を行います。
B型肝炎であれば核酸アナログ製剤やインターフェロンを使った治療を、C型肝炎であれば抗ウイルス薬によるインターフェロンフリー治療などを行います。
糖尿病疑い
糖尿病は、血中の血糖が慢性的に高くなる生活習慣病です。糖尿病疑いということは、その言葉の通り糖尿病の疑いがあるということです。初期にはほとんど症状がないものの、他の生活習慣病と同様に動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。
程度によって治療法も異なりますので、まずはしっかりと診断を受けるようにしましょう。治療では、生活習慣の改善、薬物療法などが行われます。
貧血
鉄欠乏、出血、腎不全などが疑われます。
精密検査を受けて原因を特定し、原因に応じた治療を行う必要があります。
心電図
心電図の異常は、病的ではなく経過観察に留めるものから、早期の治療が必要なものまで、さまざま存在します。
精密検査が必要です。
腫瘍マーカー
腫瘍マーカーの異常(高値)を指摘された場合には、その異常を出したマーカーに応じた臓器の精密検査が必要になります。
ただ、腫瘍マーカーの精度はまだ十分ではなく、異常を指摘されたからといって「がんだ」と心配し過ぎるのは良くありません。大切なのは、その臓器を中心に、しっかりと精密検査を受けることです。